主に転てつてこの動きを転てつ器まで伝えるためのもので、他に、転てつ器に付帯するデテクタバーや転てつ鎖錠器のものもあります。鉄 管自体は一般に32Aガス管を使用し、鉄管継手・ジョー・パイプキャリヤ・ハングキャリヤなどによって敷設されます。その鉄管の途中に、必要にしたがって クランク類が入ります。
第1種機械連動装置では大規模な鉄管伝導装置がみられましたが、すでになく、第2種機械連動装置もすでに消滅しているため、今では側線等での小規模なもの しか見ることできません。ただし、電気転てつ機でも2動のものや、番数が大きく尖端軌条2カ所で転換させる転てつ器などでは小規模ながら鉄管とクランク類 が使用されており、これらは今後も残ります。
動く方向はそのままで、動き自体を反転させるとともに、気温による鉄管の伸縮を吸収する簡易的パイプコンペンセータとしても使用されます。
動く方向を90°転換させるもので、動き自体はそのまま伝えます。
クランク自体は、上の直角クランク-1と同じですが、配置の方向が異なります。動く方向を90°転換させますが、動き自体も反転させます。つまり、簡易的な鉄管伸縮吸収装置としてのパイプコンペンセータとして使用されます。
機能的には直角クランクと同じですが、片側の先端にセットスクルーによって鉄管のとおりを微調整できるコネクタがあります。簡易的な転てつ器転換装置にも使用されます。
停車場がカーブしているなど、鉄管のとおりが直線ではない場合で、デフレクションバーを入れるほど偏倚角が必要でないときに使用されます。
気温などによる鉄管伸縮を自動的に調整する装置で、鉄管途中の要所要所に設置されます。60°クランクと120°クランクが接続かんによって接続され、両側鉄管の伸縮を吸収し、動き自体は反転させます。
鉄管の動きを複数まとめて転換させるものです。抵抗が大きいため、用地的に余裕がなく直角クランクが入らないないときに使用されます。写真は直角用ですが、直角より緩い角度用のものもあります。
通常、2.8mおきに設置されます。鉄管を支えながら湾曲を防止し、動きを円滑にするためのものです。
鉄管が、線路下を直交するとき、マクラギの上に設置される鉄管吊りです。写真は鉄管1本ですが、アングルにこの装置を並べて設置し、複数本に対応します。