非自動」カテゴリーアーカイブ

第1種電気機連動装置

機械連動装置であった線区が連動閉塞化・自動閉塞化された際に、信号機のみ電気化され転てつ器等は機械式で残った場合に多く用いられた連動装置です。
主として、転てつ器は第1種機械と同じく機械的、電気信号機は小型のてこにより電気的に操作されますが、転てつ器との連鎖のために連動機へはどちらも機械的に伝達されます。
第1種機械連動装置と同様に、てこ群背面に連動機が設けられています。機械てこの動きは、動作枠を動かし、連かんークランクを経て鎖錠軸を回転、鎖錠軸の回転は、駒付かんを左右方向にスライドさせる動きに伝わります。電気機電気てこは主として色灯式信号機用のてことして用いられます。てこの動きはてこ軸〜傘歯車から回路制御器を回転させると同時に、クランクー接続かんを介して鎖錠軸を回転させ、駒付き感を左右にスライドさせる動きとなります。いずれのてこも、駒付かん上に取付けられた駒と、各駒付かん間に設けられた縦駒との関係性=鎖錠により、てこが転換の可不可が決まりますが、電気てこどうしの連鎖関係は電気的に行われます。このように、信号機と転てつ器等全てのてこ相互の鎖錠と解錠の連鎖を機械的・電気的に行う装置です。

電気機電気てこ
電気てこ専用のレッグに配列された色灯式信号機、灯列式入換信号機用てこの例です。形状は同じく、信号用の他に転てつ用・方向用もあります。
一番手前のてこが反位の状態です。

電気機電気てこ背面
背面カバーを外した状態です。
鎖錠電磁石・回路制御器が見え、奥には接続かんが縦に走ります。鎖錠電磁石・回路制御器は、軌道回路や他の信号機との電気的な連鎖関係に使用され、接続かんは機械鎖錠部にリンクし、転てつ器等の機械てこと連鎖関係を作ります。

第1種電気機連動機
機械てこ・電気てこの背面には、第1種機械連動機と同じく駒組みが横たわります。

旧国鉄路線閉塞方式一覧-九州

■九州エリア
路  線
区  間
距離
方  式
以前の方式
使用開始
備  考
鹿児島本線 門司港・熊本
熊本・八代
八代・米ノ津
米ノ津・東市来
東市来・鹿児島
香椎・福岡タ
福岡タ・博多港
(門司港・外浜)
185.6
35.7
61.3
78.5
26.4
3.0
4.8
0.9
A複
A(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
S
入換

連査閉塞
連査閉塞
連査閉塞
連査閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞

1971.2
1969.3
1970.3
1971.2
1975.3
1975.3






新駅開業時
1998.4廃止
日豊本線 小倉・大分
大分・延岡
延岡・宮崎
宮崎・鹿児島
小波瀬・苅田港
132.9
123.3
83.7
122.7
4.6
A A複
A(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
連査閉塞

連査閉塞
連査閉塞
通票閉塞
通票閉塞

1972.3
1973.11
1979.10
1963
筑豊本線 若松・飯塚
飯塚・桂川
桂川・原田
34.9
5.9
20.8
A複
A(RC)
A(RC)

通票閉塞
通票閉塞

1968.5
1969.12
篠栗線 吉塚・桂川
25.1
A(RC) 1968.5 新線
香椎線 宇美・西戸崎
25.4
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
後藤寺線 新飯塚・田川後藤寺
13.3
S(CTC) 通票閉塞 1994.3
伊田線 中泉・伊田
11.4
A複 双信閉塞 1965.3 最後の双信閉塞
(3セク化 )
筑肥線 (博多・姪ノ浜)
姪ノ浜・唐津
山本・伊万里
42.6
25.7
通票閉塞
A(CTC)
S(CTC)

通票閉塞
通票閉塞

1983.3
1988.4
1983.3廃止
一部新線
唐津線 久保田・山本
山本・西唐津
32.9
9.6
S(CTC)
A(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1983.9
1983.3
長崎本線 鳥栖・長崎
148.9
A(CTC)単複 連査閉塞 A 1976.7 一部複線化
佐世保線 肥前山口・佐世保
48.8
A(CTC) 連査閉塞 1976.7
大村線 諫早・早岐
56.5
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
指宿枕崎線 西鹿児島・山川
山川・西頴娃
西頴娃・枕崎
50.0
17.7
20.2
S(CTC)
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
通票式
1983.3
1994.3
1994.3


JR九州全線自動化※
日田彦山線 城野・夜明
68.7
S(CTC) 通票閉塞 1984.2
豊肥本線 熊本・豊後萩
豊後萩・下郡
70.6
75.2
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1984.2
1983.11
久大本線 久留米・天ケ瀬
天ケ瀬・大分
59.5
82.0
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1984.2
1984.1
三角線 宇土・三角
25.6
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
肥薩線 八代・隼人
86.8
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
吉都線 都城・吉松
61.6
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
日南線 南宮崎・志布志
88.9
S 通票閉塞 1993.6
宮崎空港線 田吉・宮崎空港
1.4
A 1996.7 新線
大隅線 (古江・国分)
50.5
A(CTC特殊) 1973.3 新線(廃止)
※ これにともない腕木式信号機も九州から消滅。

旧国鉄路線閉塞方式一覧-四国

■四国エリア
路  線
区  間
距離
方  式
以前の方式
使用開始
備  考
土讃本線 多度津・阿波池田
阿波池田・高知
高知・窪川
47.8
79.0
72.1
A(CTC)
A(CTC)
S(E CTC)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1967.3
1967.7
1986.11
予讃本線 高松・多度津
多度津・ 松山
松山・北宇和島
向井原・伊予上灘
伊予上灘・伊予白滝
伊予白滝・伊予若宮
北宇和島・宇和島
32.4
161.7
90.1
8.6
22.2
7.8
1.5
A(CTC) 複
A(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
S(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
A A複
A(RC)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
A(CTC特殊)
1985.3
1985.3
1986.3
1986.3
1991.11
1986.3
1986.3


新線含む内子線含まず

四国全線自動化※

内子線 新谷・内子
5.3
A(CTC) 通票閉塞 1986.3 一部路線変更
予土線 若井・川奥
川奥・北宇和島
3.6
72.7
A(CTC)
A(CTC特殊)

1974.9
1974.9
新線
新線
中村線 窪川・中村
43.4
A(CTC特殊) 1974.9 新線(3セク化)
高徳本線 高松・徳島
74.8
A(CTC特殊) 通票閉塞 1977.2
鳴門線 池谷・鳴門
8.5
A(CTC特殊) 票券閉塞 1977.2
徳島本線 佐古・佃
67.5
A(CTC特殊) 通票閉塞 1982.12
牟岐線 徳島・海部
79.3
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
※ 四国では、腕木式信号機は1986.11時点で消滅した模様。

旧国鉄路線閉塞方式一覧-西日本

■西日本エリア
路  線
区  間
距離
方  式
以前の方式
使用開始
備  考
東海道本線 米原・神戸
東灘・神戸港
吹田操・大阪タ
143.6
3.4
8.7
A複
A
S
通票閉塞

1982.2
1982.11

2003.12廃止
新線
草津線 柘植・草津
36.7
A(CTC特殊) 通票閉塞 1979.12
奈良線 京都・木津
34.7
A(CTC特殊) 通票閉塞 1982.3
大阪環状線 大阪・天王寺・大阪
境川・浪速
21.7
2.3
A複
A

通票閉塞

1961.4
福知山線 塚口・宝塚
宝塚・広野
広野・篠山口
篠山口・福知山
17.8
21.9
18.7
48.1
A複
A複
A(CTC)
A(CTC)
連査閉塞
連査閉塞
連査閉塞
連査閉塞
1981.3
1986.8
1984.3
1982.2

※1
1967連査閉塞化
関西本線 湊町・木津
木津・亀山
平野・百済
八尾・杉本町
55.6
67.0
1.4
11.3
A複 A(RC)
A(CTC特殊)
A
A
通票閉塞
通票閉塞

1983.3
1939.10
1952.9
片町線 片町・放出
放出・四条畷
(四条畷・長尾)
四条畷・長尾
長尾・木津
吹田・鴫野
放出・八尾
3.7
9.6
13.4
13.4
18.6
10.7
8.4
A複
A複
A
A複
A(RC)
A
A
連動閉塞 A
連動閉塞 A
通票閉塞
A
通票閉塞

1955.1
1966.1
1965.12
1979.10
1989.2
1935.10
1939.10
片町は廃止



電車試運転入線時
新線
A(RC)2008.3
桜井線 奈良・高田
29.4
A(CTC特殊) 通票閉塞 1979.12
和歌山線 王寺・五條
五條・和歌山
35.8
52.1
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票閉塞
1979.12
1984.10
紀勢本線 和歌山・新宮
新宮・ 亀山
200.7
180.2
A(CTC)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票閉塞
1978.3
1983.12
山陽本線 神戸・三原
三原・下関
兵庫・和田岬
233.3
295.4
2.7
A複
A(CTC)複
S

A複
通票閉塞
1937-41
1984.2
2001.7


※2
加古川線 加古川・谷川
48.5
S(E CTC) 通票閉塞 1990.10 ※6
播但線 姫路・和田山
65.7
A(CTC特殊) 通票閉塞 1978.2
姫新線 姫路・新見
158.1
S(E CTC) 通票閉塞:票券 1986.11
赤穂線 西浜・日生
日生・東岡山
6.4
38.1
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
A
連査閉塞
1983.7
1983.7
吉備線 岡山・総社
20.4
A(CTC特殊) 通票閉塞 1968.9 初のA(CTC特殊)
津山線 岡山・津山
58.7
A(CTC特殊) 通票閉塞 1982.8
宇野線 岡山・宇野
32.9
A 通票閉塞 1961.9 1970.3CTC
伯備線 倉敷・上石見
上石見・伯耆大山
87.9
51.7
A(CTC)
A(CTC)
通票閉塞 A複
通票閉塞
1972.3
1971.2
福塩線 福山・塩町
79.4
A(CTC特殊) 通票閉塞 1982.9
呉線 三原・海田市
87.0
A(CTC) A 1970.9
芸備線 三次・広島
三次・ 矢神
矢神・備中神代
68.6
80.3
10.0
S(CTC)
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
A
1983.3
1983.10
1983.10
可部線 横川・安芸長束
安芸長束・可部
可部・加計
加計・三段峡
加計・三段峡
2.6
11.4
32.0
14.2
14.2
S
S
S(CTC)
A(RC)
通票式
通票閉塞
通票閉塞
票券閉塞

A(RC)
1989.3
1991.3
1992.3
1969.7
1992.3


横川・加計CTC化
新線
2003.12廃止
岩徳線 岩国・櫛ケ浜
43.7
A(CTC) 通票閉塞 1982.3
小野田線 居能・小野田
雀田・長門本山
11.6
2.3
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票式
1983.3
1983.3
宇部線 小郡・宇部
居能・宇部港
33.2
2.2
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票閉塞
1983.3
1983.3
山口線 小郡・益田
93.9
S(CTC) 通票閉塞 1984.2
美祢線 厚狭・長門市
(南大嶺・大嶺 )
46.0
2.8
A(CTC特殊)
通票式
通票閉塞
通票閉塞
1974.12
1986.11

1997.4廃止
北陸本線 米原・直江津
353.9
A複
A(RC)複
大糸線 松本・糸魚川
105.4
A(CTC特殊) 通票閉塞 1983.3
城端線 高岡・城端
29.9
S(CTC) 通票閉塞 1983.3
氷見線 高岡・氷見
16.5
S S(RC) 通票閉塞 1991.9
新湊線 能町・新湊
3.6
S(CTC) 通票閉塞 2002.12 高岡貨物タ開業時
富山港線 富山・城川原
城川原・岩瀬浜
4.5
3.5
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票式
1993.3
1993.3
2006.2
3セク化
七尾線 津幡・穴水
穴水・能登三井
能登三井・輪島
87.5
9.0
11.4
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票式
通票閉塞

1972.2

一部3セク化※3
3セク化※3
3セク化※3
越美北線 東福井・越前大野
越前大野・九頭竜湖
34.0
21.1
S
通票式
通票閉塞
1993.10
敦賀港線 敦賀・敦賀港
2.7
通票閉塞 2009.4休止
2019.4廃止
小浜線 敦賀・東舞鶴
84.3
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
山陰本線 京都・二条
二条・福知山
福知山・東浜
東浜・出雲市
出雲市・浜田
浜田・長門市
長門市・幡生
長門市・仙崎
4.2
85.9
119.0
177.1
88.7
126.3
74.2
2.2
A
A(CTC) 複
A(CTC)
A(CTC) 複
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
連査閉塞
連査閉塞
連査閉塞 A線
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1966.3
1971.12
1970.12
1972.1
1976.8
1979.2
1976.10
1976.10
宮津線 豊岡・西舞鶴
83.6
S(E CTC)※4 通票閉塞 1990.3 1990.4三セク化
舞鶴線 綾部・東舞鶴
26.4
A(RC) 通票閉塞 1971.12
因美線 鳥取・智頭
智頭・東津山
31.9
38.9
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1993.9
1999.12
※5
境線 米子・後藤
後藤・大篠津
大篠津・境港
2.2
9.7
6.0
S
S(E CTC)
S(E CTC)
通票閉塞
通票閉塞
通票式
1986.11
1992.3
1993.3
木次線 宍道・加茂中
加茂中・出雲坂根
出雲坂根・備後落合
8.7
54.6
18.6
S
S
S
通票閉塞
通票閉塞:票券
通票閉塞
2000.5
2001.7
1997.3
三江線 江津・三次
108.1
A(CTC特殊) 通票閉塞 1978.4 新線開業と同時
2018.4全線廃止
※1 連査閉塞区間での腕木式信号機使用が消滅。最後は武田尾駅。
※2 これに先立って、腕木式信号機ブラケット(兵庫駅場内3柱仕様)消滅。色灯化。
※3 1991.9和倉温泉・輪島はJR西日本3種化、七尾・輪島はのと鉄道2種化。
※4 1990.1から1990.3までの間、「59.2」で停留場化の丹後神野、丹後大宮、栗田、東雲が通票閉塞のまま交換設備復活閉塞増加。
※5 西日本より腕木式信号機使用が消滅。
※6 2004.4 電化にともない電子閉塞廃止、特自化。

旧国鉄路線閉塞方式一覧-東海

■東海エリア
路  線
区  間
距離
方   式
以前の方式
使用開始
備  考
東海道本線 新所原・米原
山王・八幡
八幡・名古屋港
名古屋・名古屋タ
名古屋タ・西名古屋港
大垣・美濃赤坂
163.5
1.2
5.0
3.9
8.7
5.0
A複
A
通票閉塞
A
通票閉塞
A

通票閉塞

通票閉塞

通票閉塞



1980.10

1995.10CTC



2001.3廃止
関西本線 名古屋・亀山
四日市・塩浜
59.9
3.3
A A(RC) A複
S
通票閉塞
通票閉塞
1967.1
2016.12
2001.1CTC
高山本線 岐阜・高山
高山・富山
136.4
89.4
A(CTC)
A(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1968.9
1969.9
篠ノ井線 塩尻・篠ノ井
67.9
A(CTC) 通票閉塞 1972.2
中央本線 名古屋・中津川
中津川・十二兼
十二兼・塩尻
79.9
24.5
70.7
A複
A(CTC)
A(CTC)

A
A

1973.7
1974.8
1992.12CTC

身延線 富士・甲府
88.4
A(CTC特殊) 通票閉塞 1982.2
飯田線 豊橋・飯田
飯田・辰野
129.4
66.4
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票閉塞
1984.3 1983.3
御殿場線 国府津・沼津
60.2
A 通票閉塞 1968.4 1989.12CTC
武豊線 大府・武豊
19.3
A 通票閉塞 1974.3 2001.2CTC
太多線 多治見・美濃太田
17.8
A 通票閉塞 1989.3 1993.10CTC
紀勢本線 新宮・和歌山
亀山・新宮
200.7
180.2
A(CTC)
A(CTC特殊) A(RC)
通票閉塞
通票閉塞
1978.3
1983.12
参宮線 多気・鳥羽
29.1
A(CTC特殊) 通票閉塞 1983.12
名松線 松阪・家城
家城・ 伊勢奥津
25.8
17.7
票券閉塞
通票式

票券閉塞

1990.4
※1
※1 2004.1 東海より腕木式信号機消滅。

旧国鉄路線閉塞方式一覧-東日本

■東日本エリア 「横浜線ほか」H様よりご指摘 05.3.11
路線
区  間
距離
方   式
以前の方式
使用開始
備考
東北本線 上野・白河
白河・石越
石越・盛岡
盛岡・青森
岩切・利府
田端・北王子
184.6
241.9
111.8
203.9
4.2
4.0
A A(RC)複
A(CTC)複
A(CTC)複
A(CTC)複
S(CTC)
入換

A複
A複
A複
通票閉塞
通票閉塞
1958
1984.12
1978.7
1976.12
1984.12
奥羽本線 秋田・青森
米沢・新庄
新庄・秋田
福島・米沢
土崎・秋田港
185.8
108.5
150.1
43.0
1.8
A(CTC)単複
A(CTC)単複
A(CTC)単複
A(CTC)単複
連動閉塞

連査閉塞
A複

通票閉塞
1971.10
1974.11
1975.11
1984.12
1955
羽越本線 新津・秋田
酒田・酒田港
271.7
2.7
単複A(CTC)
入換
連査閉塞A複
通票閉塞
1972.10
津軽線 青森・新中小国
新中小国・三廏
33.4
22.4
A(CTC)
S
通票閉塞
通票 票券閉塞
1987.5
1988.3
五能線 東能代・川部
147.2
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
男鹿線 追分・男鹿
(男鹿・船川港 )
26.6
1.8
S(CTC)
入換
通票閉塞 1991.3

2002.1廃止
大湊線 野辺地・陸奥横浜
陸奥横浜・大湊
30.1
28.3
S
S
票券閉塞
票券閉塞
1999.3
1999.4
花輪線 好摩・大更
大更・荒谷新町
荒谷新町・大館
9.0
28.6
69.3
S
S
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1998.12
1999.7
1999.12

同時全線CTC

八戸線 八戸・本八戸
本八戸・久慈
5.5
59.4
A(RC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1970.12
2005.10
※1※2
田沢湖線 盛岡・大曲
75.6
A(CTC) 通票閉塞 1981.12
山田線 盛岡・宮古
宮古・釜石
102.1
55.4
S(CTC)
S(E CTC)
連査閉塞
連査閉塞
2018.4
1986.11

2019.3移管

岩泉線 茂市・岩手和井内
岩手和井内・浅内
浅内・岩泉
10.0
21.0
7.4

通票式
票券閉塞
票券閉塞
1986.11
1986.11
全線1閉塞化
2014.4全線廃止
釜石線 花巻・釜石
90.2
S(CTC) 連査閉塞 1993.3
北上線 北上・横手
61.1
S(CTC) 通票閉塞 1994.12
気仙沼線 前谷地・気仙沼
72.8
A(CTC) 1977.12 新線
大船渡線 一ノ関・盛
105.7
S(E CTC) 通票閉塞 1986.11
石巻線 小牛田・女川
44.9
A(CTC特殊) 通票閉塞 1982.6
陸羽東線 小牛田・新庄
94.1
S(CTC) 連査閉塞 1983.3
陸羽西線 新庄・余目
43.0
S(CTC) 通票閉塞 1991.3
左沢線 北山形・左沢
24.3
S(CTC) 通票閉塞 1982.3 初のS(CTC)
仙石線 仙台・石巻
陸前山下・石巻港
(石巻港・石巻埠頭 )
50.3
1.8
2.9
A(CTC.RC)複
A
入換
A 通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1983.9
1983.9
1983.9


1999.11廃止
仙山線 仙台・奥新川
奥新川・山寺
山寺・羽前千歳
33.8
14.9
9.3
S(CTC)
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
連動閉塞
通票閉塞
1985.3
1985.3
1985.3
1937連動化
塩釜線 (陸前山王・塩釜埠頭)
(塩釜港・塩釜埠頭 )
4.9
1.9
通票閉塞
入換

1997.4廃止
1990.4廃止
磐越西線 郡山・喜多方
喜多方・新津
81.9
94.4
A(CTC)
S(CTC)
A
通票閉塞
1983.3
1983.2
磐越東線 郡山・平
85.6
S(CTC) 通票閉塞 1989.3
只見線 小出・大白川
大白川・只見
只見・会津川口
会津川口・会津坂下
会津坂下・西若松
西若松・会津若松
26.0
20.8
27.6
39.2
18.5
3.1
S
S
通票閉塞
S
S
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞

通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
2007.11
2008.9
2022.10
2012.9
2011.10
1987.7
2022.10全線復旧
S(CTC)化
米坂線 西米沢・今泉
米沢・西米沢
今泉・坂町
16.5
6.5
67.7
S(CTC)
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1982.3
1982.11
1983.2
初のS(CTC)

白新線 新発田・新潟操
22.3
A(CTC) 連査閉塞 1972.10
越後線 柏崎・吉田
吉田・関屋
関屋・新潟
83.8
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
連査閉塞
通票閉塞
1982.5
1982.5
1982.5
弥彦線 東三条・吉田
吉田・弥彦
12.5
4.9
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票式
1982.5
2005.12
高崎線 大宮・高崎
74.7
A複 1949.3
上越線 高崎・新潟
162.6
A.A(RC)複 連動閉塞 1946.11連動化
信越本線 高崎・横川
(横川・軽井沢 )
軽井沢・新潟
上沼垂・沼垂
上沼垂・焼島
焼島・東新潟港
29.7
11.2
286.2
1.8
2.1
1.7
A複
A複
A 単複A(RC)
A
連査閉塞
通票閉塞

通票閉塞
A 連査閉塞
連査閉塞
通票閉塞
連査閉塞

1963.6
1962
1972.10
1963

1997.10廃止
一部3セク化


2002.6休止
中央本線 新宿・塩尻
247.8
A A(RC)複
篠ノ井線 塩尻・篠ノ井
67.9
A(CTC) 通票閉塞 1972.2
吾妻線 渋川・長野原
長野原・大前
55.6
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
1971.2
1971.2
新線延長
と同時
飯山線 豊野・越後川口
96.7
S(CTC) 通票閉塞 1994.3
大糸線 松本・糸魚川
105.4
A(CTC特殊) 通票閉塞 1983.3
小海線 小淵沢・小諸
78.9
S(E CTC) 連査閉塞 1986.11
常磐線 日暮里・平
平・岩沼
211.6
133.7
A複
A(CTC)
A複 1975.11
水郡線 水戸・安積永盛
上菅谷・常陸太田
137.5
9.5
S(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1983.6
1983.6
日光線 宇都宮・日光
40.5
A(CTC) 通票閉塞 1970.3
烏山線 宝積寺・仁井田
仁井田・大金
大金・烏山
5.9
6.8
7.7
A
A
S
通票閉塞
通票閉塞
通票式

1986.3
2012.5

宝積寺大金1閉塞化
CTC化

水戸線 小山・友部
50.2
A(CTC) 通票閉塞 1970.2
高崎線 大宮・高崎
74.7
A複
両毛線 小山・栃木
栃木・新前橋
10.9
73.5
A(CTC)
A(CTC)
連査閉塞
通票閉塞
1968.10
1968.10
八高線 八王子・高麗川
高麗川・群馬藤岡
群馬藤岡・北藤岡
北藤岡・倉賀野
31.1
53.6
3.6
3.7
S(CTC)
S(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
連動閉塞
A
1985.2
1994.6
1994.6
1994.6
川越線 大宮・川越
川越・高麗川
16.1
14.5
A(CTC)
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1985.7
1986.3
青梅線 立川・奥多摩
37.2
A(CTC) A A複 1971.2
五日市線 拝島・武蔵五日市
13.2
A(CTC) A A複 1971.2
南武線 川崎・立川
尻手・浜川崎
35.5
4.1
A複
A(RC)
鶴見線 鶴見・扇町
浅野・海芝浦
武蔵白石・大川
7.0
1.6
1.0
A複
A
A
武蔵野線 府中本町・新松戸
新鶴見・府中本町
新松戸・西船橋
74.0
24.0
14.3
A(CTC)複
A(CTC)複
A(CTC)複


1973.4
1976.3
1978.10
新線
新線
新線
総武本線 東京・錦糸町
(東京・錦糸町)
錦糸町・千葉
千葉・佐倉
佐倉・銚子
新小岩・小名木川
小名木川・越中島
新小岩・金町
4.8
4.8
34.4
11.9
65.2
6.3
3.1
6.6
A(CTC)複
車内信号
A複線
A(CTC)複
A(CTC)
A
入換
A
車内信号


連査閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
2004.2
1972.7

1974.3
1974.3


新線開業時





京葉線 蘇我・西船橋
市川塩浜・西船橋
南船橋・東京
43.0
A(CTC)複 1990.3 全線開業
東金線 大網・成東
13.8
A(CTC特殊) 通票閉塞 1974.3
鹿島線 香取・北鹿島
17.4
A(CTC) 1970.11 新線
成田線 佐倉・香取
成田・我孫子
香取・松岸
43.6
32.9
31.8
A(CTC)
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1970.7
1970.9
1974.3
外房線 千葉・安房鴨川
93.3
A(CTC) 通票閉塞 1972.7
外房線 蘇我・君津
君津・館山
館山・安房鴨川
38.3
47.6
33.5
A
A(CTC)
A(CTC)
通票閉塞
A A(RC)
通票閉塞

1985.3
1972.7
久留里線 木更津・上総亀山
32.2
A(CTC特殊) 通票閉塞 2012.3
横浜線 東神奈川・八王子
42.6
A(CTC)複 A複 1962.6
相模線 茅ヶ崎・厚木
厚木・相武台下
相武台下・橋本
14.2
6.4
12.7
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
A(CTC特殊)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1991.1
1987.3
1991.1
根岸線 横浜・桜木町
桜木町・大船
2.0
20.1
車内信号
A A(RC)複
横須賀線 大船・久里浜
23.9
A(CTC) A 1980.7
伊東線 来宮・伊東
15.7
A(CTC) 通票閉塞 1957.5 初のCTC
※1 2004.10 閉塞区間統合により、票券による併合閉塞の消滅。
※2 2005.6 JR上より腕木式信号機消滅。

旧国鉄路線閉塞方式一覧-北海道

■北海道エリア 「札沼線」H様よりご指摘 05.3.11
路線
区  間
距離
方   式
以前の方式
使用開始
備考
函館本線 五稜郭・森
森・ 長万部
長万部・小樽
81.4
62.8
140.2
A(CTC)
A複 A(RC)
S(E CTC)
A複

通票閉塞

1969.8

1986.11

江差線 五稜郭・木古内
木古内・湯ノ岱
湯ノ岱・江差
37.8
21.4
20.7
A(CTC)
S(CTC)
通票式
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1987.4
1988.2
1988.2

2014.5廃止
2014.5廃止

札沼線 桑園・八軒
八軒・あいの里公園
あいの里公園・石狩月形
石狩月形・新十津川
2.2
11.4
31.2
30.2
S(CTC)
A(CTC)複
S(CTC)
通票式
通票閉塞
S(CTC)
通票閉塞
通票閉塞
1983.3
2000.3
1983.3
1986.11

2020.5一部廃止
2020.5廃止

富良野線 富良野・旭川
54.8
S(CTC) 通票閉塞 1983.9
留萌本線 深川・峠下
峠下・留萌
留萌・増毛
28.3
21.8
16.7
S
S
通票式
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1997.3
1998.3
2023.4一部廃止
2023.4廃止
2016.12廃止
根室本線 滝川・落合
落合・昭栄
昭栄・釧路
釧路・東釧路
釧路・根室
111.2
100.0
100.2
2.9
135.4
A(CTC)
A(CTC)
A(CTC)
A
S(E CTC)
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1983.2
1971.10
1971.8
1971.8
1986.11
室蘭本線 長万部・東室蘭
室蘭・沼ノ端
沼ノ端 ・岩見沢
72.7
74.9
65.3
A複 A
A(CTC)複
A(CTC)複
A複
A複
1981.3
1981.11
日高本線 苫小牧・苫小牧操
苫小牧操・勇払
勇払・様似
3.4
9.7
133.4
A(CTC)
S(E CTC)
S(E CTC)
A複
連査閉塞
通票閉塞
1981.3
1986.11
1986.11

2021.4一部廃止

千歳線 沼ノ端・札幌貨物タ
53.6
A(CTC) A複 1981.3
石勝線 千歳空港・新得
新夕張・清水沢
清水沢・夕張
132.4
8.2
7.9
A(CTC)
S(CTC)
S(CTC)

通票閉塞
通票式
1981.10
2004.3
2004.3
新線
-※・2019.4廃止
-2019.4廃止
石北本線 新旭川・網走
234.0
A(CTC特殊) 通票閉塞 1983.1
宗谷本線 旭川・永山
永山・音威子府
音威子府・南稚内
南稚内・稚内
9.3
120.0
127.4
2.7
A(CTC特殊)
S(E CTC)
S(E CTC)
S(RC)
連査閉塞
連査閉塞
通票閉塞
通票閉塞
1983.1
1986.11
1986.11
1993.3
釧網本線 東釧路・網走
169.1
S(E CTC) 連査閉塞 1986.11
※1 清水沢駅停留所化。北海道より腕木式信号機が消滅。

鉄管伝導装置

主に転てつてこの動きを転てつ器まで伝えるためのもので、他に、転てつ器に付帯するデテクタバーや転てつ鎖錠器のものもあります。鉄 管自体は一般に32Aガス管を使用し、鉄管継手・ジョー・パイプキャリヤ・ハングキャリヤなどによって敷設されます。その鉄管の途中に、必要にしたがって クランク類が入ります。
第1種機械連動装置では大規模な鉄管伝導装置がみられましたが、すでになく、第2種機械連動装置もすでに消滅しているため、今では側線等での小規模なもの しか見ることできません。ただし、電気転てつ機でも2動のものや、番数が大きく尖端軌条2カ所で転換させる転てつ器などでは小規模ながら鉄管とクランク類 が使用されており、これらは今後も残ります。

ストレートクランク

動く方向はそのままで、動き自体を反転させるとともに、気温による鉄管の伸縮を吸収する簡易的パイプコンペンセータとしても使用されます。

直角クランク-1

動く方向を90°転換させるもので、動き自体はそのまま伝えます。

直角クランク-2

クランク自体は、上の直角クランク-1と同じですが、配置の方向が異なります。動く方向を90°転換させますが、動き自体も反転させます。つまり、簡易的な鉄管伸縮吸収装置としてのパイプコンペンセータとして使用されます。

アジャスト・クランク

機能的には直角クランクと同じですが、片側の先端にセットスクルーによって鉄管のとおりを微調整できるコネクタがあります。簡易的な転てつ器転換装置にも使用されます。

ラジアル・アーム

停車場がカーブしているなど、鉄管のとおりが直線ではない場合で、デフレクションバーを入れるほど偏倚角が必要でないときに使用されます。

レイジイジャック・コンペンセータ

気温などによる鉄管伸縮を自動的に調整する装置で、鉄管途中の要所要所に設置されます。60°クランクと120°クランクが接続かんによって接続され、両側鉄管の伸縮を吸収し、動き自体は反転させます。

デフレクションバー

鉄管の動きを複数まとめて転換させるものです。抵抗が大きいため、用地的に余裕がなく直角クランクが入らないないときに使用されます。写真は直角用ですが、直角より緩い角度用のものもあります。

パイプキャリヤ

通常、2.8mおきに設置されます。鉄管を支えながら湾曲を防止し、動きを円滑にするためのものです。

ハングキャリヤ

鉄管が、線路下を直交するとき、マクラギの上に設置される鉄管吊りです。写真は鉄管1本ですが、アングルにこの装置を並べて設置し、複数本に対応します。

第1種機械連動装置

てこ群背面に第1種機械連動装置が設けられています(画像左方)。てこの動きは、動作枠を動かし、連かん-クラ ンクを経て鎖錠軸を回転、鎖錠軸の回転は、駒付かんを左右方向にスライドさせる動きに伝わります。このとき、駒付かん上に取付けられた駒と、各駒付かん間 に設けられた縦駒との関係性=鎖錠により、てこが転換できるか、できないかが決まります。縦駒は、駒によって移動するか、駒をその位置に固定させるか、ということです。このように、あらかじめ各てこ相互間に駒配置によって関係性をもたせるもの、つまり、信号機と転てつ器等全てのてこ相互の鎖錠と解錠の連鎖を行う装置です。

駒付かん(ロックバー)上に駒(ドック)が取付けられています。例では、撮影方向により駒付かんが縦方向、縦駒が横方向になっています。駒と連鎖関係にある縦駒(クロスバー)は、蓋により見えません。
これらの配置には、定位鎖錠・反位鎖錠・定反位鎖錠・条件付鎖錠などの方法があり、これらの組み合わせによって各停車場独自の配線や信号機に必要な連鎖条件を設定します。
最下に見える回転軸付きの駒は揺駒(スウィングドック)といわれ、条件付鎖錠に使用されます。

定位鎖錠

2.3のてこが定位の状態です。この状態では、どちらのてこも反位にできます。

3を反位にすると、駒付かん(ロックバー)が右に移動することによって、縦駒(クロスバー)を下に移動させます。この縦駒によって、2を反位にすることができない、定位鎖錠となります。

2を反位にすると、駒付かん(ロックバー)が右に移動することによって、縦駒(クロスバー)を上位置に固定、この縦駒によって、3を反位にすることができない、定位鎖錠となります。

反位鎖錠

2.3とも定位で、2は反位にできる解錠状態です。3は反位にできない定位鎖錠状態です。

2を反位にすると、縦駒は自由になり、3は解錠状態、反位にすることができます。

2を反位にし、3を反位にすると、縦駒は下がり2の駒を固定します。つまり、2は反位で鎖錠されます。

定反位鎖錠

2.3のてこが定位の状態です。この状態では、どちらのてこも反位にできます。

3を反位にすると、縦駒が下に下がり、2を定位に固定します。つまり2は定位に鎖錠されます。

2を反位にしてから3を反位にすると、2は縦駒により、反位に固定されます。つまり、反位に鎖錠されます。

条件付鎖錠

1.2.3が定位のとき、いずれのてこも反位にすることができる解錠状態です。

1を反位にすると、2の右側の駒に対して縦駒が固定され、2は定位鎖錠状態となりますが、3には影響はなく解錠状態のままです。

2を反位にすると、左の縦駒が上に移動しますが、1左側の駒は固定されず、1.3どちらも解錠状態のままです。

2を反位にしてから、1を反位にすると、左上の縦駒は下に移動し、2の揺駒を下に振らせ、左下の縦駒を下に移動させます。これによって、3は定位に鎖錠されることになります。また2は右上の縦駒により反位で鎖錠されます。

第2種機械連動装置

第2種機械連動機

第2種機械連動機は、転てつ器付近に設置されます。転てつ器に接続された転てつかんと信号機用鉄索の途中 に設けられた信号かんが、連動機の中で直交し、それぞれの切欠きなどによって解錠と鎖錠の関係=連鎖関係をつくります。このように、信号機と転てつ器の連 鎖関係を転てつ器ごとに設けた連動機で行うものを第2種機械連動装置といいます。一方、信号機どうしの連鎖関係は、ほとんどが信号てこ側で行われます。

甲号連動機(甲1号)
信号機1基と転てつ器1基の連鎖を行うもので、第2種機械連動機では最も簡単なものです。

甲号連動機(甲2号)
信号機2基と転てつ器1基の連鎖を行うものです。このなかで、信号かんと転てつかんの切欠きの違いにより、AとBがあります。Aは2つ信号機どちらを反位 にしても、転てつ器は定位に鎖錠され、転てつ器を反位にすれば、信号機はどちらも定位に鎖錠されるものです。Bは、転てつ器が定位か反位によって、鎖錠さ れる信号機がかわるものです。

甲号連動機(甲3号)
信号機3基と転てつ器1基の連鎖を行うものです。このなかで、信号かんと転てつかんの切欠きの違いにより、AとBがあります。Aは3つの信号機どれを反位 にしても、転てつ器は定位に鎖錠され、転てつ器を反位にすれば、信号機はどれも定位に鎖錠されるものです。Bは、転てつ器が定位か反位によって、鎖錠され る信号機がかわるものです。

高架形連動機(高甲2号)
東北北部や北海道の積雪地帯で使用されました。転てつ器の動きを直角クランクによって上下動に変換し、縦方向の転てつかんと架空の信号かんを直交させるものです。種類は、高甲1、2、3号と高乙1、2号があります。

丙号連動機 図解

1.2.3すべて定位の状態です。この状態では、1.2.3いずれも反位にできます。

3が定位のままで、2は反位にできません。1を反位にすると、縦駒を押し出して、2の信号かんのスリットにはまり込んで、2が定位鎖錠状態になります。3も定位鎖錠状態となります。

3を反位にして、2を反位にすると、縦駒を押し出して、1の信号かんのスリットにはまり込んで、1が定位鎖錠状態になります。3は反位鎖錠状態となります。

このほか、

■乙号連動機
主信号と遠方信号機が転てつ器と連鎖を行うもので、同じく信号機の基数によって1、2、3号に分類されます。遠方信号機は2条鉄索のため、遠方信号かん は、鉄索の引き帰りの2つのかんがスライドするように接し、遠方信号機が反位になるとその全幅が広がることによって縦駒(ドッグ)を押し出す機構になって います。このとき、主体信号機(場内)を反位に鎖錠します。
■P代用連動機
乙1号に甲1号をプラスしたものです。つまり、場内信号機と遠方信号機、対向の出発信号機の信号機3基と転てつ器1基の連鎖関係です。

などがあります。

てこ連鎖
一番手前のてこ(写真下)と手前から2基目のてこの間にドックがあり、片方のてこを反位にすればもう片方は定位に鎖錠されます。隣り合わないてこどうしの場合は、一番手前のてこに設置されているT字形ドッグにより、ロックバーを通じて離れたてことの連鎖関係をもちます。いずれも、てこを転換したときのドラムの回転によって、ドッグを他方のてこの切欠き穴に押し入れることにより鎖錠させるものです。
通常、信号機てこは集中して設置されるため、信号機てこ相互間はてこ扱い所で連鎖させた方が簡単ということです。