第1種電気機連動装置

機械連動装置であった線区が連動閉塞化・自動閉塞化された際に、信号機のみ電気化され転てつ器等は機械式で残った場合に多く用いられた連動装置です。
主として、転てつ器は第1種機械と同じく機械的、電気信号機は小型のてこにより電気的に操作されますが、転てつ器との連鎖のために連動機へはどちらも機械的に伝達されます。
第1種機械連動装置と同様に、てこ群背面に連動機が設けられています。機械てこの動きは、動作枠を動かし、連かんークランクを経て鎖錠軸を回転、鎖錠軸の回転は、駒付かんを左右方向にスライドさせる動きに伝わります。電気機電気てこは主として色灯式信号機用のてことして用いられます。てこの動きはてこ軸〜傘歯車から回路制御器を回転させると同時に、クランクー接続かんを介して鎖錠軸を回転させ、駒付き感を左右にスライドさせる動きとなります。いずれのてこも、駒付かん上に取付けられた駒と、各駒付かん間に設けられた縦駒との関係性=鎖錠により、てこが転換の可不可が決まりますが、電気てこどうしの連鎖関係は電気的に行われます。このように、信号機と転てつ器等全てのてこ相互の鎖錠と解錠の連鎖を機械的・電気的に行う装置です。

電気機電気てこ
電気てこ専用のレッグに配列された色灯式信号機、灯列式入換信号機用てこの例です。形状は同じく、信号用の他に転てつ用・方向用もあります。
一番手前のてこが反位の状態です。

電気機電気てこ背面
背面カバーを外した状態です。
鎖錠電磁石・回路制御器が見え、奥には接続かんが縦に走ります。鎖錠電磁石・回路制御器は、軌道回路や他の信号機との電気的な連鎖関係に使用され、接続かんは機械鎖錠部にリンクし、転てつ器等の機械てこと連鎖関係を作ります。

第1種電気機連動機
機械てこ・電気てこの背面には、第1種機械連動機と同じく駒組みが横たわります。